介護職には健康志向の実践が大切

社会人になると健康が気にかかることが多くなり、健康志向に切り替えて生活を送る人も着々と増えてきた。自分のために行うのが一般的であるものの、介護職になるなら仕事のためにも実践することが大切である。

介護職に就いて働き始めたものの、サービスを利用している高齢者に何を指導しても行ってもらえず、家族に相談しても結局は何も行動に移してもらえずに苦労する人も少なくない。この際に自分の不摂生の多い生活習慣が問題になっている場合がしばしばある。

典型的なのは喫煙であり、身体に悪いと知られているにもかかわらず吸っていると気づかれてしまうと、タバコを吸っているような人にとやかく言われたくないと考えられてしまうことは稀ではない。過労や睡眠不足でクマがあるのが常になっているのに、よく眠って元気になろうと指導しても説得力がないだろう。

自分が不摂生をしている限りは、常に指導内容を受け入れてもらえないリスクを抱えることになる。介護職になったら健康志向に切り替えると仕事も上手くいく。身体に良い食事を心がけ、運動もする習慣を作るとそれを話題に会話することもできるだろう。

生活全般を見直して身体に良い習慣を作って実践していることを伝えられると、何を指導するにも言葉に重みが出てくる。自分からまずは実践することが指導の信頼性を高めるために重要な点であり、高齢者やその家族に対して適切な行動を取ってもらえるようにする近道なのである。