| Viaje 旅の記録 |
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いざ南米へ
やっとこさ南米へ。普通バックパッカーがグァテから南米へ行く時、陸路で南下していくことが多い。ホンジュラスのウティラでダイビングライセンスを安くとったり、コスタリカでエコツアーに参加したり、パナマでパナマ運河を見たり。それなりに楽しめると思う。しかし私の場合、ペルーでの友達との待ち合わせまで、1ヶ月ぐらいしかなかったので、一気に飛びました。コロンビア、それも首都のボゴタではなくカリ。なぜカリにしたかというと、アンティグアで購入した5年落ちのガイドブック(みなさん、ガイドブックは多少高くても、最新のものを手に入れましょう)によると、カリは素晴らしい街らしいし、飛行機の料金もボゴタまでと同じであったから(カリの方が少し遠い)。そんなこんなでコロンビアへ向かったのでした。
出だしからつまづく
グァテマラの空港。出発予定時刻を過ぎても待ち合い室にすわったまま。結局2時間弱遅れる。まあ、よくあることだ。途中サン・ホセとサン・アンドレスに寄るので、けっこうフライト時間は長い。やっとボゴタに着いたが、遅れたので乗り継ぎの便まで30分もないぞ。しかも、国際線と国内線のターミナルは別の場所だ。やっとカリ行きの便のカウンターに着いて、チェックインしようとしたら、「その便はもう出ました」だって。そう、グァテマラとコロンビアでは1時間時差があるのだった。それでもなんとか事情を説明し、次の便に乗せてもらえた。良かった。と言ってるうちに、着いた。着いたはいいが、もう夕方で空港内の銀行もツーリストインフォメーションもやってない。念のため、そこらに居た係りのオジサンに聞いてみた。「銀行閉まっちゃった?」「1時間前にな」「両替したいんだけど、どないしょ」「よかったら替えてやるで」聞いてみるもんである。とりあえず、最低限必要なだけ替えてもらう。空港を出ると、ミニバスがいた。ここでもめる。私が荷物をバスの上に載せようとすると、中に入れろと言う。でも中に入れると料金二倍とるんじゃないの?と聞くと、そうだ、と答える。じゃあ上でいいよ、と言うと、濡れるから中に入れろ、とのお言葉。気にしないから。いやだめだ。上でいいったら。中に入れろ。もうお互いに喧嘩腰である。最後には、じゃあ降りろ、と無理矢理降ろされてしまった。ふん、こんなのに乗ってられかよ、と捨てぜりふ(日本語で)を残し、その場を離れる私。で、どうなったかというと、ミニバス2人分より高いタクシーに乗るはめになったのでした。やれやれ。
手荒い洗礼
翌日公園のベンチに座ってると、ちかくでケンカ?が始まった。しかし怒鳴り声は聞こえない。なんと2人とも手話で言い争ってる(と言うのだろうか)ぞ。通りかかった警官も手話で仲裁したりして。芝居みたいだ。ホテルへ戻って休んでると、いきなり下痢。痛みはほとんどない。しかし、出して少しホッとするとまた便意。最初は10分おき。徐々にインターバルは長くなったが、一向に治まる気配がない。正露丸も飲んでみたけど、役にたたず。最後のほうは、お尻から水、状態。痛くて紙でふくこともできず、ビデをウオシュレット代わりに使ってました。夜になって少し落ち着いてきたので、酒を飲むことにしました。今考えると結構無茶やってますが、その時は、アルコールで胃を消毒すればいいんじゃない、と思ったのでした。それが効いたのか、翌朝まではなんとか無事でした。しかし、起きてすぐトイレに直行。しかたないので、薬局で下痢止めを買って飲んだところ、いっぱつで治りました。やはり、現地の病気には現地の薬です。
飲んだくれの夜
その夜、前日の分も取り返すべく?街中へ出かけて行きました。もちろん飲み屋をさがすため。フラフラ歩いてると、ちょっと怪しいオッサンに呼び止められました。アンティグアのマリアが言ってたのですが、コロンビアやベネズエラのスペイン語はなまっていてよくわからない。それは私も感じていて、なんか話しがうまく通じない。特にこのオッサンなどは、ちょっと酔っているらしく、よけい聞き取りにくい。そんな訳で、彼が何を言っているのか正確にはわからなかったが、多分「この店オモロイから入んな」ってなことだろう。見たところ、そんな危なそうな感じもしないし、他に良さそうな店もないし。値段だけ確かめたら、妥当なレベルであった。まあ、いつものごとく、なりゆきだ。店内は結構広く、客もそこそこ入っていた。まあ、だいじょうぶかな。ビールを飲んでると、目線の向こうにカワイイ女の子が。でも男といっしょだ。しかし、なんかいやがってるみたいだぞ。ウエイターに聞いたら、ここにいる女の子は客ではないとのこと。なるほど、そういうことか。そうこうしてるうちに、女のこと一緒だった男が席を立った。すると女の子がこっちへ来て、こんなこと言うじゃありませんか。「あたしと飲みたいんだったら、ブランディじゃなきゃだめよ」。上等じゃないの、ってな感じで、とりあえず”サルー”(乾杯)。席を立った男が(多分)トイレから帰って来た。「こっちきたら逃げよう」と思ってたけど、結局店から出てった。一安心してると横から「お代わり!」。「こいつ飲むのメチャ早いなぁ」と思いながら、まけじと飲み干す。しかしこの子のスペイン語もなまってて、よくわからん。もっとも向こうもそう思ってるかもしれないけど。でかい音楽のせいもあってか、話しがあまり通じず、勢いピッチがあがる。途中からラムに変えて、彼女のペースにあわせて飲み続ける。「女に負けられへん」などと意地になって飲んでましたが、10杯を超えたあたりでダウン寸前。昨日の下痢のせいもあるのかもしれない。結局、悔しかったけどギブアップ。夜中の3時過ぎ、ホテルまでダッシュでもどりました。次の夜、性懲りもなく、また飲みに出かけました。でも今度は違うところ。昨夜のとこと違って健全な雰囲気。ビール2本飲んで金払おうとしたら、ウエイターがもう1本持ってきた。「おいおい、頼んどらんよ」「あちらのお客様からです」。小説や映画だと、これがきれいな女性だったりするんだが、現実はそんなうまくいくはずないわけで、小太りのオジサンが手を振ってたのです。一瞬どうしようか迷いましたが、せっかくなのでいただきました。飲み終わってオジサンの席にお礼を言いにいったところ、強引に合流させられてしまいました。オジサンとオバサンのツーペア。これが意外とおもしろかった。オジサンはやたら酒すすめるわ、オバサンは一緒におどりたがるわ。はてには店に入ってきた土産物売りから、キーホルダー買ってくれるわ。なんだか昨日の鬱屈したものを発散させてくれたのでした。そんなこんなで結局また3時過ぎまで飲みつづけ、私はお金を払わずにとてもいい気分になれたのでした。めでたしめでたし。
エクアドルへ
エクアドルの首都キト(ここで、茹でたそら豆を発見。懐かしくて、おいしかった)を経由して、太平洋岸の街グアヤキルへ。今までいたところは、中南米とは言え内陸部の比較的高いところばかりだったため、"暑い”ということがあまりありませんでした。ここへ来てやっと熱帯に来たと実感しました。海からの湿気をふくんだ暖かい風と照りつける太陽、そして公園のイグアナ。そう、ここの公園にはなんとイグアナが放し飼いになっているのです。でかいヤツだと1mを超えるのもいます。そんなのがチョロチョロ動き回ってたりします。そんなグアヤキルで私が宿にしたのはラブホテルでした。
グアヤキルのラブホテル
5年前のガイドブックしか情報を持ってなかった私は、掟破りのタクシー攻撃をしてしまいました。バスターミナルでひろったタクシーの運ちゃんに「どこかいいホテルしらない?安いとこ」と聞いたら「うん、あそこがいいかな」と言って連れてってくれたところ。ホテル・コロニアル。見たところ、よくあるちょっとくたびれたホテル。しかし、中に入って部屋を見せてもらうと「こりゃラブホテルじゃん」。ベッドの脇の大きな鏡。ムーディな照明。壁にはられたちょっとHなポスター。しかし、ラブホテルだけあって?エアコン、トイレ、シャワー、TV、おまけに隣の部屋の”声”付き。これでUS$8ほど。場所もセントロに近かったので、そこに決めました。しかし、何事もなく順調にいってしまうなんて、南米の旅であるわけがない。ある日、外出から戻って部屋の鍵をあけようとするとあかない。鍵が違う。フロントに行ってみたが、ない。マスターキーなんてあるはずがない。どうしたかというと、屈強な体つきのオニーちゃんが汗だくになりながら、南京錠ごと取り替えてくれました。これだけなら、ここに書くほどのことではない。しかし、次の日、まったく同じ事態に陥ってしまうあたりがやっぱり南米。まあ、そんなこともあって、フロントのオネーちゃんや従業員のオニーちゃん達とすっかり仲良くなったのでした。そして暇があると(いつも暇なのですが)、フロントでおしゃべりしたり、踊ったり。最後の方にはほとんど準従業員と化し、客が来た時のドアの開け閉め、おつりの立替え、鍵の受け渡しなどなどしてた私です。ホテルを発つ前日、フロントのオネーちゃんの写真を撮ってあげようとしたら、30分以上かけて化粧を直してたのが、なぜか印象に残ってます。(これがディオンヌ・ワーイックにくりそつ)
行ってよかったガラパゴス
ガラパゴス諸島。ダーウィンが進化論を思いついた?トコロ。イグアナとか変な動物がいっぱいいるトコロ。「でも行く価値あるかな」と思ってました。3泊4日のツアーで約8万円。飛行機代、ホテル代、食事代込み。「ちょっと高いなぁ。でも今を逃したら絶対行けないよなぁ。じゃあ行ってみっか」と、いざガラパゴスへ。結論から言うと「行ってよかった」。まず感動したのが動物達が逃げないこと。イグアナもゾウガメもアシカも手を伸ばせばとどく距離まで近寄っても、まったく逃げようとしないのです。動物は人が近づくと逃げたり、逆に襲ってきたりというのが当たり前だと思っていた私には、ショックなことでした。彼らにとって、まるで我々など存在してないかの様でした。次に印象的だったのが、海の青さと赤い大地、そしてその上に積もった白い鳥のふん。誰かが白いペンキを撒き散らしたみたいでした。考えてみれば掃除する人なんていない訳ですから(人工的なゴミはレンジャーがひろってますが)、そうなるのが当たり前なのですが、なんか不思議な感じでした。ところで、イグアナには陸イグアナと海イグアナがいるのですが、ツアーの最終日、“あいのこ”というのを見ることができました。ガイドいわく「スーペルスエルテ(超ラッキー)」なんだそうです。でも私には海イグアナのできそこないにしか見えませんでした。行ってよかったガラパゴス。でももう行くことはないでしょう。(一回行けば十分かな)
歩いて国境を越える
ガラパゴスから戻った私はペルーとの国境近くの街マチャラへ。グアヤキルからバスで3時間半。とりあえずその日はそこで一泊。次の日、さらにウアキージャスへ。フロンテラである。しかし、イミグレはどこ?両替もしなきゃ。何人かに聞いてイミグレ発見。無事手続きを終えて、いざペルーへ。と、目の前に”Bien Venidos A Peru”(ペルーにようこそ)の看板。こりゃ、写真撮っちゃうかと思いシャッターを押した時、視界の右端にちょっと気になるものが。POLICIA。「やべー、ケーサツだ」。でも、撮っちゃったもんはしゃーないか、と思い歩いてくと案の定呼び止められる。「今写真撮っただろ」「はい」「ここは撮影禁止や」「そうなんですか。知らなかったなあ」「早いとこフィルム出しな」「でも知らなかったし、そんなことどこにも書いてないよ」「あかんもんはあかんのや」「みのがしてくんない」「だめ」「どおーしても」「あかん。でも、金で解決する方法もあるんやで」。結局、思い出の写真には替えられないので、US$5払うはめに。まっ、余計な出費はあったものの、なんとか無事ペルーへ。今までバスや列車で国境を越えたことはあったのですが、歩いてというのは初めてで、なんか感慨深いものがありました。